単行本 (41)
発電所のねむるまち
滝のように降る流れ星、生命に満ちあふれた湿地… モーパーゴの少年時代の風景から生まれた物語
50年ぶりに故郷に帰るマイケル。一歩近づくごとに、マイケルの胸に少年時代の記憶がみずみずしくよみがえってきた。海辺の湿地で客車の家に暮らすペティグルーさん。ロバに乗って湿地を駆け巡り、滝のように流れる星をながめた幸福な日々。しかし、マイケルにはその故郷に長い間足を向けられなかった理由があった。今、故郷にのこるのはペティグルーさんが愛した美しい自然ではなく、そびえたつような原子力発電所の廃炉だった。
- 厚生労働省社会保障審議会推薦図書
- 全国学校図書館協議会選定基本図書
- 日本図書館協議会選定図書
- 定価
- 1,320円 (本体1,200円+税)
- 判型・頁数
- B5変型判/96ページ
- ISBN
- 978-4-251-07304-4
- Cコード・NDC
- C8097/NDC933
- 初版
- 2012年11月
- 対象
- 小学校中学年から
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読者のこえ
- 私の生れた所は福島県ですが、奥会津の山奥です。同県で原発事故が起こって2年近くになりますが、とても他人事とは思われません。この本を読んで少しでも原発周辺地域の人々の気持に触れられたらと思っています。(64歳・男性・愛読者カードより)
- マイケル・モーパーゴさんの本は、考えさせられることが多い。この本の内容は現代に通じることで、人間は同じ誤ちを繰り返しているんだなと思った。(54歳・女性・愛読者カードより)
- 娘のために買いました。私がいつも気にかけている内容だったので。娘は「悪い発電所」と言います。でも、この話は、少しむずかしかったようです。私は涙を禁じ得ませんでした。良書をありがとうございました。(愛読者カードより)
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