ことばとえ (3)

十円玉の話

牧野伊三夫 絵・文

十円玉の話

ことばとえ (3)

十円玉の話

牧野伊三夫 絵・文

「わたしは十円玉」。パン屋さんから若い夫婦の家、喫茶店、銭湯、焼き芋屋さん……。十円玉が手から手へ渡りながら、人間の生活のささやかな幸せのひとときをのぞいていく絵本。暮らしのたのしみを題材にした文章でも知られている画家・牧野伊三夫が、昭和39年製造の十円硬貨の視点で、日本人のなんでもない日常をあたたかく描く。いろんな人の手に渡っていく硬貨の宿命と、時代の移り変わりに想像力を刺激される。

  • 全国学校図書館協議会選定図書
定価
1,540円 (本体1,400円+税)
判型・頁数
B5横判/28ページ
ISBN
978-4-251-05103-5
Cコード・NDC
C8793/NDC913
初版
2021年7月
対象
小学校低学年から

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読者のこえ

  • 絵と文がすばらしい、言うことなしの本でした!どこかなつかしく「望郷」という感じを想いました。私が選んだ唯一無二の一冊でした!牧野さんのファンになりました!(男性・愛読者カードより)
  • 「さらっ」とした話の流れで「さらっ」と読む進むことができます。小さな子にも絵を見せずに読んであげてもどんな風に10円玉が人から人へ渡ってゆくのを想い、画が浮かびます。何度か話して聞かせた後に絵を見せながら読むと、引き込まれる様子が面白かった。線の太さ、強弱がダイナミックであり、優しくあり、ノスタルジックでもあり。ポケットの中でスヤスヤする十円玉に子供達は「いつまでもポケットの中にいられたらいいネ」と言っていました。ママに抱っこされているイメージなのでしょう。(女性・愛読者カードより)
  • 身近にある十円玉。ただ、十円玉の気持ちを考えたことはありませんでしたので、十円玉が主人公となる話はとても新鮮でした。十円玉を手に取る人たちの情景はどれも素敵で、牧野伊三夫さんによって描かれた絵が読み手側の心をグッと引きつけてくれると思います。何度も読み返したくなる絵本です。読むたびにいろいろな発見をもたらしてくれる絵本でもあります。(38歳・男性・愛読者カードより)
  • 絵と文がすばらしく、言うことなしの本でした!絶対に買う!欲しい!と思いました。どこかなつかしく「望郷」という感じを想いました。私が選んだ唯一無二の一冊でした。牧野さんのファンになりました。(49歳・男性・愛読者カードより)
  • 特別なことが起きるわけではなく、何気ない日常が丁寧に描かれている。こんな状況からかもしれないが、ふつうの暮らしの大切さ、いとおしさを考えて思いを馳せた。喫茶店などでうとうとしたり、焼きいもをほおばったり、どおでも良いようなふとした瞬間のひとコマが一番大事なのかもしれないですね。(57歳・男性・愛読者カードより)
  • 絵本を見ていて素ぼくな絵の中で、身近にある十円玉を通じて、人々へ渡っていく過程での人々へのあたたかい視線が気に入りました。単純な経済活動が、こんな素晴らしい作品になるとは、なかなかユニークかつよく人間を観察していると感心させられました。自分だけでなく孫へも渡そう(プレゼントとして)と思います。多くの人々に読んで楽しんでもらいたいです。(58歳・男性・愛読者カードより)

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