
あかね・新えほんシリーズ (30)
干し柿
日本の食文化を子どもに伝える写真絵本
自然写真家・西村豊が4年以上の年月をかけて、干し柿づくりを追い続けた美しい写真絵本。今ではあまり見られなくなった干し柿づくりですが、「この伝統的な食文化を子どもたちに伝えたい」という、作者の強い思いのこもった意欲作です。美しく迫力のある、干し柿づくりの農家の風景の他、柿の実の成長や、子どもたちによる干し柿づくりの体験も紹介しています。干し柿を通じて、自然と人との関わりをあらためて考えさせられる絵本です。
- 第53回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
- 全国学校図書館協議会選定基本図書
- 日本図書館協議会選定図書
- 定価
- 1,650円 (本体1,500円+税)
- 判型・頁数
- B5変型判/31ページ
- ISBN
- 978-4-251-00950-0
- Cコード・NDC
- C8393/NDC913
- 初版
- 2006年10月
- 対象
- 小学校低学年から
全国の書店、もしくはネット書店よりご購入いただけます。オンラインで購入される場合は、上記リンクから各ショップの購入ページにお進みください。
読者のこえ
- 家の周りにもたくさん柿の木がありますが、気にも止めた事はありませんでした。本を読んで、娘の第1声は「お母さん、干し柿作りたい!!」。早速、近所からしぶ柿をいただき、皮をむき、作りました。のき下もないので、近所ののき下へ干させていただきました。今からおいしい干し柿が食べられるのがとても楽しみです。たくさん柿がぶらさがっている木の中で、たま〜にポツンと1つ実がついている木を見つけると、娘と顔を合わせニンマリしています。(38歳・女性・愛読者カードより)
- おいしくする工夫と、保存する工夫と、2つ同時に見れるのがすばらしいですね。現代は、冷凍食品や凍結乾燥させた物や、インスタント、レトルトが発達しすぎていて、子供達が、食べ物ができていく過程を見れなくなっています。子供でもできることを示されている点もすばらしく、シリーズ化を希望します。(28歳・男性・愛読者カードより)
- 柿のあたたかな色にひかれて本を手にしました。写真の美しさ、いいですね。私も昨年初めて干し柿作りに挑戦しました。自己流だったので、今年はこの本を見ながら、よりおいしい干し柿を…と、楽しみにしているところです。表紙が気に入ったので、いつもながめられるリビングに飾ることにしました。心ゆたかになれそうー。(59歳・女性・愛読者カードより)
- 毎年、私も200個くらいつるします。皮むきはくたびれますが、友達が待っていてくれるので頑張っています。この本を見て、改めて太陽の光や風など自然の恵みなんだと思いました。この味を子ども達に伝えなければ…。西村豊さんの写真、素敵です。この柿色はしあわせ色ですね。(54歳・女性・愛読者カードより)
- 私たちの生活は、先人の知恵の上に成り立っています。今、私たちは綺麗にパックされた食品を買うことが多いのですが、それでは、作った人の顔が見えません。しぶ柿は、手をかけることで甘い干し柿になります。このしぶさと甘さは、まるで人間の感情を表わしているようです。(50歳・男性・愛読者カードより)
- 写真絵本好きです。私は読み聞かせ歴24年、そしてボランティアをして10年になります。子どもたちのキラキラした目に出会えてとても幸せです。自分が好きな本は何回も読んだりしています。たとえば学年をかえたりして反応を楽しんでいます。この本もそうなりそうです。(52歳・女性・愛読者カードより)
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お知らせ
- 2017/6/30
- 「八ヶ岳 生きもの ものがたり」開催!(7/1〜12/3)
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