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2026/2/4 NEW

『わかったさんのマシュマロ』作絵・永井郁子さんミニインタビュー

(あかね書房前で『わかったさんのマシュマロ』を手にする永井郁子先生)


『わかったさんのマシュマロ』
刊行記念ミニインタビュー


2024年秋、新シリーズ「わかったさんのあたらしいおかしシリーズ」の第1巻『わかったさんのスイートポテト』が発売され、大きな話題に。
第2巻『わかったさんのチョコレート』に続き、第3巻『わかったさんのマシュマロ』が2026年2月に発売!
発売を記念して、作絵を担当された永井郁子先生に、お話を伺いました。

お話をうかがったのはちょうど見本ができたとき。
ピカピカの新刊を目の前に話に花が咲き、今回は永井先生の絵の描き方のお話もたくさん伺えました。

ー 『わかったさんのマシュマロ』ついに完成です。今回もすてきな作品を作ってくださってありがとうございます。

こちらこそありがとうございます。
今日は寺村輝夫先生のお宅に伺って、寺村先生のご家族に『わかったさんのマシュマロ』をお渡ししてきました。皆さんとても喜んでくださったように思います。
愛読者カードもお見せしたんですが、嬉しい感想がいっぱいだねって。生前の寺村先生は、愛読者カードもしっかり読み込んでらした、なんて話も伺いました。

あかね書房に戻ってきたら、ドーンと『わかったさんのマシュマロ』のディスプレイもしてあって(このページ一番上の写真です)。
すごく目をひくね! 嬉しい!

ー わかったさんの世界観を伝えたくて、ディスプレイ担当、がんばりました。

全身のわかったさんパネルも良いですね。これは表紙のわかったさんのイラストなんだけど、表紙を描いた時点では、足元まで描いていなくて。
宣伝用に必要かな? と思って、後で足元のブーツまで書き足したものをお送りしたんですよね。

ー そうなんです!とてもありがたかったです。 書店さんのわかったさんフェア用のポスターにも全身の絵を使わせていただきました。

今回は今までにない、ピンク系の色をたくさん使えたのも楽しかった。焼き菓子って、どうしても茶色系になりがち。
でも今回はマシュマロで、しかも苺のマシュマロ、ということで、思う存分ピンク系の色にしました。

ー書店さんにご案内している営業担当者も、「今回のわかったさんは、より一層可愛い!」って。
書店員さんからも好評なんだそうです。

やっぱりみんなピンクが好きなのかな?
今回はほんとに、色も良く出てるし、とても満足のいく仕上がりになって、嬉しい。
苦労したかいがあった…いえ、みなさんにも苦労をおかけしました(笑)。
担当編集とも何度もやりとりして、完成まで辿り着きました。
それに、そう、今回の『わかったさんのマシュマロ』は、あかね書房の皆さんにやってもらった「スゴロク」から始まりましたもんね。

ー 2025年の5月頃、ちょうど『わかったさんのチョコレート』ができあがった頃でした。
永井先生が「次はスゴロクをモチーフに使いたいから、みんながスゴロクをやってるところを見たい」って(笑)。
担当編集、広報、営業部長も参加で! スゴロクをやりました。

みんないい大人なのにすっごい白熱して、盛り上がってたよね。

ー そしてその様子を見て大真面目にメモを取る永井先生の姿が印象的でした(笑)。

あの時のスゴロクが『わかったさんのマシュマロ』につながっています。

ー 今回のお菓子が、マシュマロになったのはどういう経緯だったんでしょうか。

色々な候補があって。編集さんがね、お菓子のリストを20個ほど出してくれるの、
そこから話し合って決めていきましたね。

ースゴロクがお話のキーポイントになっていますよね。

お話を考える時、今まで触れてきた映画や本などからもインスピレーションを得ることがありますね。
でも、そのインスピレーションを、作品に落とし込むのって難しい。
サイコロを振って、スゴロクのマスについたら、違う世界にいってしまうっていう展開にしたくて、それを紙の上でどう表現するかが難しかったです。
だから、宣伝動画を見た時、びっくりしました。私の中では、コロっと世界が変わるイメージだったの!
でも、動画では徐々に変わっていって…こうやってに違う世界に行くんだ! って。

ー原稿を読ませていただいて、頭の中にこの動画のような風景が思い浮かんだんです。
本だからこそ、読者それぞれが頭の中に思い浮かべて想像できるのが、きっと楽しいんだと思います。

確かに、本の中では、場面が変わりましたとか書いてなくて、自分で想像してもらうしかないですよね。
そうか、読んだ人にはこんなふうに見えるんだって、感慨深かったです。

ー『わかったさんのマシュマロ』の、永井先生の一推しページはどこですか?

最後の見返しについている「スゴロク」をね、やっぱりやってほしい!
そこがね、今までやったことがなかった、初めての試み。見返しはいつも、わかったさんのTOWN MAPだったでしょう?
今回、最初の見返しはいつも通りわかったさんのTOWN MAPですが、最後の見返しは、わかったさんが物語の中でたどった「スゴロク」を描いたんです。

ー スゴロクをやることで、わかったさんと同じ冒険ができるという!
絶対みなさんに楽しんでいただけるとと思います。
そして、今回はスゴロクのコマも作成しました!
こちらは、一部書店様では特典として本に挟んでいただきましたが、あかね書房のHPからもダウンロードできます。
ぜひ印刷して作って、スゴロクを楽しんでください!

 
(スゴロクのコマはこちらからダウンロードできます)


ーもちろん普通にスゴロクとして楽しんでいただけるのですが、本を読みながら進めて行くのもおすすめです。
物語の中のわかったさんたちと、同じサイコロの目だけコマを進めていって、同じように戻って…そうやって遊んだらすごく楽しかったんです。

サイコロの目が何なのか、数が書いてないページもあるでしょう?
作品の中では、複雑になるから省いたのだけど。

ーそこは想像で補えるから大丈夫です(笑)。

そんな遊び方をする人がいるなんて、今初めて聞いて、ちょっと感動。
作っている時に、見返しのスゴロクと物語の内容がぴったり合ってなかった段階もあったんだけど、やっぱり合わせた方がいいと、編集さんとも相談して直しました。よかった。

スゴロクを描くのも大変でした。物語と合わせるのもそうだし、マスの中の文字も自分で書いてるから、不自然に見えないようにと、Photoshopなんかも活用してやったんですよ。実はこういう作業も好きなの。マウス持ってカチカチってするのも。

スゴロクで場面が変わるシーンをね、読者の皆さんに想像してもらえたら嬉しいな。
読んでもらって、どんな風に想像してもらえるのかと思うと、楽しみです。

ーぜひ読者のみなさんもやってみてください!

 

(永井先生一推しのスゴロクのページ)


ー『わかったさんのマシュマロ』で、他にも永井先生お気に入りの絵はありますか?

お気に入りというか、一番時間がかかったのは、フルーツガーデンの絵かな?
果物を全部バラバラに描いてね、一つずつ画面上に置いていくんです。

ー先ほどもマウスの話が出ましたが、永井先生はデジタルも駆使して絵を描かれています。
例えばこのフルーツガーデンの絵は、どのような手順で描いてるんですか?

サインペンで輪郭を描き、それをパソコンに取り込んで、Photoshopで色付けしています。
バナナも、メロンも、一つずつ書いて、パズルみたいに、画面上に置いていくの。置いてみてちょっと違うかなと思ったら、微調整していきます。

 
(永井さんが今回一番苦労されたと言う、「フルーツガーデン」のページにもご注目ください!)


ー原画を見せていただくと全然デジタルっぽくないのがすごいところなんですが。

最後にプリントアウトしてから、手描きで仕上げを入れていきます。
一番最初と最後の仕上げが手描きだから、原画を見ても分からないのかもしれません。

ー永井先生独自の画法が確立されていますね。

パソコン上で、ただ色を流し込むだけだと、ちょっと絵が薄っぺらくなる気がするのね。
だから、マチエールっていうんですけど、ガサガサの素材を作って重ねたりして、ちょっと質感を出すようにしたりもしています。マシュマロのわかったさんだと、服の部分や髪の毛とか…ベタ塗りではなくて、ガサガサとした質感が出るようにしています。
今回だとわかったさんの靴下とか、ベタ塗りのところもあります。

ーなるほどです。質感のあるところと、ツルンとしているところがあって、うまく調和していて、べったりとも感じないです。

点々を入れたり、光入れたり、いろいろ工夫をしています。
タイトルの文字は、ほぼ半分以上、面相筆で手描きですね。チョコレートのタイトルも、艶を出すために、だいぶ手描きをいれました。
マシュマロもガサガサとした質感も意識しつつ、手描きですね。

ー表紙の文字も、中の絵のマシュマロもとっても可愛いくて美味しそうです。
今回もたくさんの書店さんでフェアをやっていただく予定です。

書店さんでのフェア、嬉しいです。SNSでいつも書店さんの写真を見させてもらっています。
今回、ポスターのサイズも大きいよね。

ーいつもはA3なんですが、今回はA2にしましたので、より一層店舗で目立つかと…。
ポストカードも2種作りましたので、フェア店舗でぜひ手に取っていただきたいです。

(書店店頭用POP、ポスター、特典のポストカードなど…ぜひ店頭でご覧ください)


ー最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

今回も、レシピはさわのめぐみさんに作っていただいて、とても美味しいマシュマロが作れると思います。
四角いマシュマロを想像しながら四角いサイコロを転がして、是非スゴロクゲームもやってほしいな。
楽しんでもらえたら何よりです。
私はまたみなさんに楽しんでもらえるように、お仕事を頑張ります。仕事がほんとに大好き。
実はもう次の作品のことで頭がいっぱいなの…!

ー先生、まだ『わかったさんのマシュマロ』ができたばかりです(笑)!

いつお会いしても、お仕事への熱量がすごい永井先生なのです。
読者の皆さんにも、引き続き楽しみにしていただきたいです。
まずは『わかったさんのマシュマロ』を、じっくりお楽しみください!!

▶︎『わかったさんのスイートポテト』ミニインタビューはこちら
▶︎『わかったさんのチョコレート』ミニインタビューはこちら

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