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2024/9/20

永井郁子先生 ミニインタビュー

永井郁子先生

33年ぶりの新シリーズ!
『わかったさんのスイートポテト』

2024年9月に発売となった『わかったさんのスイートポテト』。
発売を記念して、作絵を担当された永井郁子先生に、お話を伺いました!

Q1 わかったさんシリーズの絵を描いていたときのエピソードは?

絵を描くときは、具体的な資料を見ながら描きたいタイプなので、牛乳が注がれる様子、小麦粉を盛ったときの質感、砂糖のこぼれかたとか、どろっとした液体がおたまから落ちる瞬間など、実際にビデオカメラで動画を撮って、それを見ながら絵に再現しました。
わかったさんの手の動き…とくに指先は、モデルをつかって写真を撮って、いかに正確に描くかということに気をつけていました。
当時はそのモデルを、私の姪っ子にお願いしていましたね。

Q2 33年ぶりに、わかったさんの新しい物語を作ったお気持ちは?

これは…かつての、きらきらする、寺村輝夫と出会った衝撃の時代にもどったみたいで…!
ほんとはね、寺村先生の世界をね、文章書きではない私が書くということに躊躇はあったのですが、寺村先生のご家族や版元のみなさんなど、いろんな方のあと押しがあって、力をもらっています。
こうして新作を描けるって、ほんっとうに! 幸せ! 涙が出るくらい、幸せなことです!

Q3 今回のお菓子が、スイートポテトになったわけは?

これはね…最初にわかったさんの新しい本のことを考えていたときは、赤ちゃん絵本を描こうとしていたの。赤ちゃん向けだったら焼きいもなどのシンプルなおやつがいいかもしれない…という話になり、モチーフとしてサツマイモが浮かびあがってきました。
ただ、そこから読み物として企画を進めることになっていき、それならスイートポテトかな?と、なりました。

Q4 『わかったさんのスイートポテト』のお話の見どころを教えてください!

地図の中に入っていく…というシーン!
これはぜひ絵を見ていただきたいページです。
あとは、わけがわからなくなりそうなほどの物語の展開…でしょうか。ここは師匠である寺村先生の作品世界におおいに影響を受けています。不思議な、理不尽な、脈絡のない…でも、突然、魅力的なキャラクターが登場するような展開を心がけました。

Q5 読者の方にメッセージを!

近年サイン会を開催したとき、申し込みの電話を100回も200回もかけてくださったり、家族みんなで協力してご応募くださった読者の方がたくさんいらっしゃって、私はとても感動しました!ほんとうにうれしかった!
いま描いている新しいわかったさんがね、あらためてその読者のみなさんに喜んでもらえたなら、私にとってもなににも変えがたい喜びです。
みなさんに「ありがとう!」と言いたいです!!!
私は仕事が大好き。好きなことをしていると、キラキラしていられる。
これからも、もっといろんな好きを見つけていきたいです。
そして、みなさんにも「たくさんの好きを見つけて、自分の中にためこむ」ことを大切にしてほしいな、と思っています。それがなにかを作りだしたり、毎日を暮らしていくための力になっていくはずですから…!

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