単行本 (26)

カブールを舞台に描いた幼い少女の物語が、世界中の人々の胸を打つ。

ソルハ

帚木蓬生

ソルハ

単行本 (26)

ソルハ

帚木蓬生

カブールを舞台に描いた幼い少女の物語が、世界中の人々の胸を打つ。

「1996年9月27日、アフガン政権崩壊。タリバンが首都カブールを制圧」——生まれたときから戦争が日常だった少女ビビは、タリバンの厳しい監視下に置かれた生活を送ることに。母は撃たれて亡くなり、兄はタリバンに対抗する兵を志願し家を出る。一家離散となる中で、ビビは何を決意し、生きる支えを持ち続けたのか。戦時下でも「生き抜く」強さとは何か。遺言の意を込めて、初めて若い人へ向けて書き下ろした、著者渾身の一作。

  • 第60回小学館児童出版文化賞
  • 第22回読書感想画中央コンクール指定図書
定価
1,540円 (本体1,400円+税)
判型・頁数
四六判/355ページ
ISBN
978-4-251-09261-8
Cコード・NDC
C8093/NDC913
初版
2010年4月
対象
小学校中学年から

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読者のこえ

  • アフガニスタンでビビという女の子がタリバンの支配する祖国で苦労しながら成長する物語に戦争の時代を生きた自分を重ね合せて読みました。「自分の国だけが平和であり続けるのは不可能です。平和から戦争への変化はあっという間であり再び平和を取り戻すには長い時間を、大きな犠牲が必要です」の著者の言葉を私も伝えていきます。(81歳・女性・愛読者カードより)
  • 次の世代、次の次の世代へと語り継ごうとする筆者の想いが伝わってくる。「三たびの海峡」「ヒトラーの防具」などで戦時下の人間の尊厳を描いた筆者ならではの感動的な作品だ。(53歳・男性・愛読者カードより)
  • 著者のファンなので少年少女向けとしらずにかってしまったが、それなりにおもしろかった。(56歳・男性・愛読者カードより)
  • 帚木さんの小説はほとんどすべて愛読しています。今回は偶然通勤の途中で本屋さんに立ち寄ったところ新刊が出ていたので、すぐさま買い求めたしだいです。 いつもヒューマニズムに溢れた内容に感銘を受けるとともに、ビビをはじめとする主人公一家の生きざまに自戒を重ねたところです。(58歳・男性・愛読者カードより)
  • そうゆうたいへんなことは、もうしちゃいけないと思いました。本にでてくるビビは、すごい子だと思いました。たたかいやわるいことはしてはいけないと思いました。(8歳・女性・愛読者カードより)
  • 読みはじめたばかりですが、児童文学的な筆致に好感を持ちました。「カシスの舞」を、これを読み始める前に読了しましたが、「ソルハ」の方が読み易く、分かり易いです。帚木さんのミステリー、本格小説の長編小説を数々読了しましたが、どれもこれも感動して読了しました。 「ソルハ」は、子供にも分かり易いような文体で書かれているのに興味を感じながら読んでいます。ビビの活躍を期待して読んでいます。(63歳・男性・愛読者カードより)
  • 著者も書いているように、小女向きの本ではあるが大人が読んでも感動します。アフガニスタンを舞台にしている本は、少ないと思います。アフガン問題がわかり易く書いてあります。(63歳・男性・愛読者カードより)
  • “平和”であることの大切さをしみじみと感じています。もう少し大きくなったら、孫にも是非読ませたいと思っています。(63歳・女性・愛読者カードより)
  • 読みやすい本でした。なぜか気持ちが落ちつくような本でした。平和とは…と考えずにはいられない内容あるものでした。いまもなお、内紛があるいは外国兵士に対する抵抗が続いているんですね。(72歳・愛読者カードより)

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