不思議な錯覚の世界へようこそ

形や色のトリックで実際とは違うものが見えてくる、不思議な作品の数々を動画で一挙大公開。
本を見て・作って・楽しめる作品の数々を、ぜひ動画でも味わってください。

遠くから見ると?〈ハイブリッドイメージ〉

絵の近くで見るとリンカーンに見えるのに、遠くから見るとモナリザに見える絵です。これは、輪郭のはっきりした画像は近くで見るとはっきり見え、ぼやかした画像は遠くから見るとよく見える現象を利用しています。2006年にマサチューセッツ工科大学のオード・オリヴァらが発表しました。

何の写真?〈ハイブリッドイメージ〉

“遠くから見ると?”と同じく、ハイブリッドイメージの作品です。近くで見るとネコに見え、遠くから見るとサルに見える絵です。これは輪郭をはっきり描いたネコの絵と、輪郭をぼやかしたサルの絵を重ねたもので、近くでははっきりした絵が、遠くからはぼやけた絵がよく見える現象を利用しています。

近くで見ると?〈モザイク写真〉

ベートーベンの絵に見えますが、絵を拡大していくと、たくさんの写真でできている絵だということがわかります。これは、たくさんの写真をモザイクのように組み合わせて描かれたアートの一つです。

びっくりすべり台〈不可能モーション〉

真ん中が高く見えるすべり台。ビー玉をころがすと、なぜか高い方へとのぼっていってしまいます。これは杉原厚吉先生の「不可能モーション」作品の一つで、見る角度によってこのように見えてきます。

ありえないピラミッド〈不可能モーション〉

ボールをころがすと、一番高いはずのピラミッドのてっぺんへとのぼっていってしまいます。これも、杉原厚吉先生が考案した不可能モーションの立体作品です。

あなだらけの箱〈不可能モーション〉

青いスティックを穴に通すと、スティックは箱の内側から外側を通り、また内側へと戻ってきてしまいます。これも杉原厚吉先生が考案した不可能モーションの立体作品の一つです。

エイムズの部屋〈エイムズの部屋〉

この部屋は、外から見ると部屋の形や模様が傾いているように見えますが、のぞき穴から片目で見ると、脳が普通の四角の部屋と勘違いするように作られています。そのため、うさぎの大きさが手前と奥とでは違うように感じます。

同じ色のはずなのに!?〈ムンカー錯視〉

赤と緑の長方形に黄色のしまを上にかけると、赤も緑も黄色がかって見え、青いしまを上にかけると、青みがかって見えます。これは、はさんでいる色に影響されて、色が違って見える錯覚です。

コマの実験〈回転混色と主観色〉

複数の色がついたコマを回すと、色が混ざって見えます。このような現象を「回転混色」と言います。また、白と黒の図形が描かれたコマを回すと、実際にはない赤、黄色、緑、青などの色がうっすらと見える現象を「主観色」と言い、考案した人の名前をとって、「ベンハムのコマ」と呼ばれています。

ドラキュラの部屋〈シェパード錯視〉

2つある棺桶のフタの大きさは、それぞれ違うように見えますが、実際は形も大きさもまったく同じです。これはアメリカの心理学者シェパードが発表した錯視で、「シェパード錯視」といいます。

ケーキの形は同じ?〈シェパード錯視〉

2つのケーキの大きさは一見違うように見えますが、実際はケーキの上の部分は形も大きさもまったく同じです。これはアメリカの心理学者シェパードが発表した錯視で、「シェパード錯視」といいます。

灰色の明るさが同じ?〈ログヴィネンコ錯視〉

灰色の明るさが違う2つのひし形のように見えますが、実は両方とも同じ色のひし形です。これは、まわりの色に影響されて、色が違って見える錯視図形です。